真空とは、あらゆる物質やエネルギーも無く空っぽの空間ということになっています。
光やエネルギーを取り去った真空は真っ暗闇で、どんな観測器や検出器も反応しない。
人類は以前から真空の存在に気がついていたが「真空は真空であってそれ以上の議論の余地はない」と考えてきました。
ところが20世紀に入って「真空が無言でざわめいている」ことがわかってきた。
人類が見出した二つの「驚くべき事実」。一つ目は「真空のいたるところで多数の粒子が頻繁に出没している」、二つ目は「空間から一切の物を取り除いても、発生源のないエネルギーが取り残されてしまう」ということです。
ヒント 南部陽一郎、ピーター・ビックス、山田克哉
